実戦ハンドボールQ&A
次の図1・2の練習方法は、パスの一般的な練習方法としてよく用いられるものであり、パスやキャッチの正確さを習得するうえで大切な練習法ですが、ゲームにつながるパスの練習としては、もうひと工夫する必要があります。 例えば図2の練習方法を使って、ゲームに応用できるパスの練習方法を考えてみると次のように変形できます。
〔変形①〕図3のように、位置をとり、ゴールを見ながらパスを行うようにします。パスはシュートモーションから行い進路は2方向のうち、声をかけて一方向を選びます。
〔変形②〕変形①になれたらディフェンスを一人入れる。 パスの方向はディフェンスの状況によって、どちらに投げてもよい。〔変形③〕図4のように配置する。ポストへのパス、あるいはポストからフローターヘのパスの練習を行う。いずれのパスもシュートを狙ってのパスで行いますが、バックパス、アンダーハンドパス、ジャンプパスなど指示をして行うとよいでしょう。
〔変形④〕図4の隊形でディフェンスを二人入れて行います。パスの方向を決めて行う時は、ディフェンスは完全につかず、パサーとレシーバーの間でカットを狙うようにします。パスの方向が自由な場合は、ディフェンスは思い切ってカットに出ます(図5)。
一つの基本的な練習方法から工夫することによって、ゲームの場面に近い状態で、各種の練習法を作り出すことができますが、次に基本的なパスの練習方法を述べます。
このパスの練習は、(3)までのパスの組み合わせです。チームのポジションの配置に応じて、基本的なパス回しの方法を考えるとよいのですが、ここではワンポストでのパスの回し方の基本を述べてみます。
(大西)